初代割烹高橋さんがかぼちゃ畑を訪問。そして、雪っ娘を使ったメニュー提供が始まりました!!

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実りの秋を迎えた9月中旬、福島市の畑では雪っ娘がスクスクと育ち、収穫の時を待つばかり。そこに訪れたのは、和食の名店『初代割烹高橋』のご主人・高橋豊和さんと、NPO法人HOTNETキッチンの高橋克さん。

雪っ娘公式アンバサダーの猿渡浩之さんとともに2月にお店を訪問し、プロの料理人から見た雪っ娘の長所を伺いつつ調理いただいたのが、雪っ娘を使った釜焚きご飯。かぼちゃが紡いでくれた縁がきっかけとなり、収穫&磨き体験にお越しいただきました。

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畑一面に実がついたかぼちゃの姿を見て、「この規模のかぼちゃ畑に来たのは初めてです!」と、テンションが高まる豊和さん。早速、剪定バサミを片手に収穫を体験いただきました。

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ヘタの部分に縦横の筋が入っていることを確認し(これが収穫タイミングのサイン!)、ハサミで次々と収穫していきます。「見た目よりもズッシリと重たいんですね…」と、太陽と土の恵みをいっぱいに受けたかぼちゃを手に、克さんにも微笑みが浮かびます。

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一方、豊和さんがかぼちゃ本体以上に関心を持ったのが、葉っぱや新芽、小さな実といった副産物の部分。

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「カボチャの葉っぱもキレイに洗って、その上にお刺身を盛ると映えそうですね。色鮮やかですし目を惹きます。こういったあしらいものは、築地から買ったりもしてるんですが、直接手に入ればいいですよね」と、豊富なアイデアと実例、そして使い方の提案をいただきつつ、「色々な使い方を試してみたいですね!」と、袋いっぱいお持ち帰りいただきました。

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コンテナ3個分のかぼちゃを収穫したら、お次は磨き体験。消毒も兼ねてスプレーで焼酎を吹き付け、キュッキュッと磨けばお化粧完了。靴磨きでいうところの鏡面磨きをしたような輝きが生まれます。

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一通りの作業が終わったところで、お腹の空き加減が教えてくれたお昼のタイミング。農家のお昼ごはん『こびる』は、案内人・渡邊とみ子によるあぶくま地域の郷土料理の数々。

じゃがいもに味噌ダレをからめた『味噌じゃが』や南蛮の腹に味噌を詰めて紫蘇で巻き、油で揚げた『切腹南蛮』。テーブルにズラリと並ぶ農家ごはんに箸がとまりませんでしたが、主役はここでも雪っ娘。小さな実を使った漬物やペーストを使った団子汁など、雪っ娘を使った農家料理の数々に、ご満足いただきました。

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中でも反応が大きかったのが新芽の胡麻和え。湯がいて水切りした新芽と胡麻ダレを絡めたシンプルな一品です。若さに満ちた青々しい香りと胡麻のコク、シャクシャクとした歯ざわりのハーモニーは「菜の花みたいな食感ですね」と、お二方にとっても新鮮な体験だったようです。

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その後、場所を移して飯舘村へ。今年度から栽培を再開した雪っ娘の畑を目の前に、この地でかぼちゃを育てることの意義などをお話させていただきました。

そんなミニツアーを経たある日。高橋さんから「お店でいいたて雪っ娘を使ったメニューの提供を始めた」との連絡をいただき、早速行ってきました!

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実は、この日はお店の創業5周年記念週間!これを祝う特別コースが提供されるとのことで、箸袋もスペシャルバージョン。お友達が消しゴムに彫ったというご主人が出迎えてくれました。

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彩り豊かな前菜5品盛りの中で、キラッと輝く黄色いグラス。これが雪っ娘を使った『冷製かぼちゃすりながし』です。

雪っ娘をペースト状にして牛乳で伸ばし、その上に生湯葉を重ねて鰹出汁と醤油をベースにしたべっ甲餡を注ぎ、仕上げに香草をあしらった一品。その色合いはまるで、小さなかぼちゃ畑のようでした。

一口飲むと、まったりと滑らかな口当たりから広がる優しい甘さ。「これ、甘さを足してないんです」という一言に驚くしかありません。すり流しは和ポタージュと称されることもありますが、味の作りが軽やかで素材の味が前面に出ている分、素材の実力が如実に現れる料理。それゆえ、雪っ娘の長所が凝縮された仕上がりになっていました。

湯葉の弾力と対比した口当たりを楽しんでいると、ピシッと引き締めてくるのが胡椒の存在。ご主人も「これがポイント」と挙げていたものですが、少量でもこの刺激が甘さを引き締めてくれます。

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また、コースではかに真丈と松茸の清汁(すましじる)や、アワビまるごと天ぷら、そして名物の窯焚きごはんなど、5周年で培われてきた技術と、お客さんへの思いが詰まった料理が続々と登場。こうした献立の中で使われたこと、本当に嬉しく思います。

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今後もレギュラーメニューとして、このすりながしの他に、色々な雪っ娘を使った料理が登場するとのこと。ぜひ、足を運んでみてください!

◯初代割烹高橋さんが語る雪っ娘の魅力:https://www.iitate-yukikko.fukushima.jp/meiten/kappou_takahashi

いいたて雪っ娘通信

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白く輝く薄皮に包まれた、艷やかで色濃い黄色の果肉。ほっくりした食感から生まれる、やさしく濃厚な甘さ。 福島県飯舘村で生まれ、多くの方の手によって大切に育まれてきたカボチャ「いいたて雪っ娘」。 いいたて雪っ娘通信では、美味しさの秘密や成長記録、加工品やイベントの情報など、いいたて雪っ娘に関する物語やお知らせをお伝えします。

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