「雪っ娘」誕生物語・その4

研究会が発足して2年目、私達は協同で畑を借りて、いいたて雪っ娘の栽培を始めました。当時の農業委員会の会長さんが、当面の資金を立て替えしてくださり、肥料やその他の資材はそのお金から拠出しました。

女性6人が主体となり栽培しましたが、夫達は猪対策や畑をトラクターで耕したりと、仕事の合間に集まり栽培したのでした。牛舎だった所に収穫したかぼちゃを並べて乾燥させ、磨いたものは、タバコの乾燥室に入れて凍みないように保管したのでした。

ある人からは、「かぼちゃ栽培の経験のある人からは早く市場に出しましょう。」また、ある人からは「いいえ、村の中で販売して外には出さないようにしましょう」などと意見が分かれました。

会員がお歳暮にと箱に入れてお遣いにしたり、カットかぼちゃを真空にして直売所やスーパーへの売り込みにも出かけました。私は料亭など、飛び込みで営業に随分行きました。

クレームが来れば即、謝りに行くなど、とにかく夢中で売りました。売上金から立て替えていただいたお金を返し、みんなで分けたお金はわずかでしたが、みんなでやる!というのはこれが最初でした。

「その5」に続く

いいたて雪っ娘通信

いいたて雪っ娘通信

白く輝く薄皮に包まれた、艷やかで色濃い黄色の果肉。ほっくりした食感から生まれる、やさしく濃厚な甘さ。 福島県飯舘村で生まれ、多くの方の手によって大切に育まれてきたカボチャ「いいたて雪っ娘」。 いいたて雪っ娘通信では、美味しさの秘密や成長記録、加工品やイベントの情報など、いいたて雪っ娘に関する物語やお知らせをお伝えします。

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