「雪っ娘」誕生物語・その6

「雪っ娘」誕生物語

飯舘村の新規作物の研究会は7つありました。三年間の村の補助金が切れた後も私達の研究会は自立の道を歩みました。

一方、村のイベントで販売したいいたて雪っ娘の種を取り、苗を直売所に出す人も出て来ました。私は直ぐに役場に行き相談しましたが、法的に何も縛りがないということで、とても悔しい思いをしました。

育成者の菅野元一氏は難しいとされる品種登録を平成21年に、商標登録は平成23年1月に申請をしました。結果として、平成23年3月15日に品種登録が認められ、23年11月11日に商標登録が認められたのでした。

最初のメンバー達が辞めていく中、「まごころ」という直売所で八巻さんと鮎川さんという、二人の生産者に出会う事ができました。

私がフリーズドライにした「いいたて雪っ娘」を八巻さんの娘さんが美味しい、美味しいと食べた姿を見て、八巻さんは研究会に入る事になりました。研究会の副会長になっていただき、栽培技術も会員に教えてくれました。かぼちゃの八巻さんと名が通っていたので、彼の存在は大きかったです。

鮎川さんはじゃがいもと蕎麦を作っていましたが、その商品がとても丁寧でしたので私から研究会に入りませんか?と声をかけたのでした。

奥様がかぼちゃの食パンをとても上手につくり、ご近所におすそ分けをしていましたので、「までい工房美彩恋人」でパンを作って直売所に出して見ないか?と声をかけて直売所やイベントに一緒に行くようになったのでした。特に、かぼちゃのシフォンケーキは絶品でした。夫は鮎川さんのパンやシフォンケーキを仕事の取引先にお土産に持って行くと、とても喜ばれていました。

後に、鮎川さんは娘さんと「まごころ」のパン屋さんとして米粉パンを作って出店するようになったのです。

「その7」に続く

いいたて雪っ娘通信

いいたて雪っ娘通信

白く輝く薄皮に包まれた、艷やかで色濃い黄色の果肉。ほっくりした食感から生まれる、やさしく濃厚な甘さ。 福島県飯舘村で生まれ、多くの方の手によって大切に育まれてきたカボチャ「いいたて雪っ娘」。 いいたて雪っ娘通信では、美味しさの秘密や成長記録、加工品やイベントの情報など、いいたて雪っ娘に関する物語やお知らせをお伝えします。

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