「雪っ娘」誕生物語・その3

「飯舘村は飯舘村のままでいて欲しい」

平成の大合併で飯舘村が残るか否かの時、私が強く願っていた思いです。合併の任意協議会や法定協議会に住民代表として、何の肩書きもない田舎のかーちゃんが住民代表として参加した事については、色々な場でお話させていただいている事なのですが、私の中で大きく意識が変わってきたのはこれがきっかけでした。

平成16年の村長選で村は残りました。その後、農業委員会が、菅野先生をお呼びして講演会を開催しました。そこで聞いた言葉が、「外は雪、こたつに入って嫁姑の悪口を言ってるのではなく、一円でもお金を稼ぐ事を考えろ!起きてしまった事を嘆くのではなく対策を考えろ!」というものでした。今まで聴いた事のないような内容に、私はくぎ付けになりました。

平成17年6月、今の『いいたて雪っ娘かぼちゃプロジェクト協議会』の前身として、『イータテベイクじゃがいも研究会』が設立されました。

イータテベイクというじゃがいもと、まだ名前もついていないかぼちゃの二つを村の特産にしようと、研究会のスタート時は会員18名で取り組みました。ところが、その設立総会に所用で10分程遅刻して行ったら、会長の座だけが残っていてそこが埋まらないと進まないという事で私が会長になってしまったのでした。

『まずは皆で名前を付けよう!』ということで、最初に研究会のメンバーで付けた名前は『いいたて雪ん娘』になりました。ちなみに私は『いいたて愛娘』と提案したのでした。

しばらくの間『いいたて雪ん娘』で行って、シールのデザインもしてかぼちゃに貼って販売してました。しかし、商標登録を目指す中で、『雪ん娘』は引っかかり駄目ではないか?となり、現在の『いいたて雪っ娘』と改名したのでした。

名無しのかぼちゃに、ようやく今の名前がついたのは、菅野元一先生が育種改良してから20年以上経ってからの事でした。

「その4」に続く

いいたて雪っ娘通信

いいたて雪っ娘通信

白く輝く薄皮に包まれた、艷やかで色濃い黄色の果肉。ほっくりした食感から生まれる、やさしく濃厚な甘さ。 福島県飯舘村で生まれ、多くの方の手によって大切に育まれてきたカボチャ「いいたて雪っ娘」。 いいたて雪っ娘通信では、美味しさの秘密や成長記録、加工品やイベントの情報など、いいたて雪っ娘に関する物語やお知らせをお伝えします。

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